米下院、共和党のイスラエル支援法案可決 上院は反発

(VOVWORLD) - アメリカ議会下院は2日、イスラエルに143億ドルの支援を提供し内国歳入庁(IRS)の予算を削減する共和党の法案を可決しました。民主党が過半数を握る上院は反発しており、成立の見込みはなさそうです。
米下院、共和党のイスラエル支援法案可決 上院は反発 - ảnh 1イスラエル軍のM109自走砲=AFP/TTXVN

採決は賛成226、反対196です。通常イスラエル援助については超党派の強い支持がありますが、おおむね党派に沿った結果となりました。共和党214人に加え、民主党12人が賛成しました。民主党194人と共和党2人が反対しました。

議員らがイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃への対応を急ぐ中、今回の法案はジョンソン新下院議長の下で行われる最初の主要な立法措置となりました。

ただ、イスラエル援助とIRSの予算削減が組み合わされ、ウクライナへの援助が除外されたため、バイデン大統領は拒否権を発動すると表明しました。上院民主党トップのシューマー院内総務も採決しない方針を示しています。

バイデン氏はイスラエル、台湾、ウクライナへの資金援助や人道支援を含む、より広範な1060億ドルの緊急支出パッケージを承認するよう求めています。シューマー氏はこれらの優先課題に対処する超党派の法案を検討すると表明しました。(ロイター)

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